満月の夜。
大学のキャンパスを歩いていると。。。
月光の下で不気味に動く怪しい影たち・・・・・
見えますか・・・?写真の下のあたりです。
月を見上げているあのシルエットは・・・。
うさぎだ!
「ふっふっふっ・・・見たな。。。」
と言わんばかりの怖い写真ですが、
写真だと目が光っちゃうだけなんです、
彼らが悪いんじゃありません。
ちなみに昼の姿は、超キュート♡
・・・とはいっても、
大学のキャンパス内には、うさぎがうじゃうじゃいて、
もはや何の有り難みも感じないのですが、
この日の夜、こんなに興奮したのは、もちろん、
月といえばうさぎ、うさぎといえば月。
だからですよね^^
子供の頃にうさぎが月に住んでいるという話を聞いたことのある人は多いはず。
(かなり古いネタですが、セーラームーンのヒロインも月野うさぎ!)
でも、なんでそもそも月にうさぎが住んでいるのか?
これって常識なんでしょうか?というわけで、調べてみたところ、
自分にとって新しい発見だったので、書き留めておきます。
いつもの便利なWikipediaさんによれば、「月の兎」の物語は、
仏教の「ジャータカ(本生譚:ほんしょうたん)」という
経典に収められている話から由来しているそうで、
日本の平安時代に成立した『今昔物語集』にも登場します。
あらすじはこんなかんじ。
---★---★---★---★----★---★---★---★----
在る処に、菩薩の道を志す狐、猿、兎がいました。
3匹は力尽きて倒れている老人に出逢い、彼を助けようとしました。
猿は木の実を集め、狐は川から魚を捕り、それぞれ老人にあげましたが、
兎だけは、どんなに苦労しても何も採ってくることができませんでした。
自分の非力さを嘆いた兎は、猿と狐に頼んで火を焚いてもらい、
自らの身を食料として捧げるべく、火の中へ飛び込みました。
甚く感動した老人は、(お決まりの展開ですが)神様としての正体を現し、
兎の捨て身の行いを後世まで広く伝えるため、兎を月へと昇らせました。
月に見える兎の姿の周囲に煙状の影が見えるのは、
兎が自らの身を焼いた際の煙なのだとか。
---★---★---★---★---★---★---★---★----
ま、まさに「捨て身の慈悲行」・・・。
そこまでやるか、兎さん、という感じですね。
そんなに偉い兎さんとは知らず、月で呑気に餅を突いていて羨ましいなぁと
今まで勘違いしていてごめんなさい。
そういえば、これまた仏教のジャータカ物語の中で、
お釈迦様の前世であるサッタ王子というお方が、
飢え死にしそうな虎親子を憐れみ、崖の上からその身を投げて食べさせたという
「捨身飼虎(しゃしんしこ)」という伝承があるのを思い出しました。
兎さんと、サッタ王子の物語が教えているところは同じなんでしょう。
それにしても、
仏教の「慈悲」の精神って、
半端ないなぁ・・・と、唸ってしまった。
* * * * *
翌日、クラスメイト(フィンランド人)に
「日本では、月に兎が住んでいると思っているんだよー」という話をしたら、
「私の国では、昔から月はチーズだと言っているよ」と話していた。
たしかに、表面のクレーターがぼこぼこしていて、
チーズを想起させると言われればそんな気がしなくも無いが・・・
偉大なる東洋の想像力よ!!と、思わず誇らしくなった(笑)
ちなみに、大学内のお土産屋さんで、
ティディベアならぬUEAバニーが売っています。
ノーリッチでの生活も、残り17日となりました。
No comments:
Post a Comment