Saturday, 14 April 2012

How many birds ... with one stone? ー 社会を良くする多機能チャリティ!

・・・前々回、前回に引き続き、私がボランティア中のチャリティショップのお話です。
前回の最後に、次回予告として
「このチャリティショップの利益を上げるにはどうしたら良いのかを考えます」
みたいなことを書きましたが、
いろいろ考えているうちに、内容がつまらなくなりそうな気がしたので作戦変更です。


* * *


そこで、今日考えるのは「多機能的なチャリティー活動」についてです。
これまでは、チャリティーショップの目的を「中古品を売ってその利益を慈善活動に充てる」
ことに限定してお話してきましたが、
実はそうでもないんですよ、むしろそうじゃない方が良いんじゃないか、という話です。


そこで本日のタイトルは、日本語ではおなじみの「一石二鳥」ですが、
もともとはこれも英国の諺だそう。
オリジナルは、文字通りKill two birds with one stone」です。
「ちょっとKillなんて野蛮な・・・」と別の選択肢を探したんですが、
残念なことに、世界でもこの言葉のままが多いようで、あな恐ろし。。。
せめて「一石二鳥」と遠隔表現している日本語は、素晴らしいなと思いました。


さて、日本でも、「一石二鳥」を「三鳥」、「四鳥」と増やして、
1つの行動で2つ以上の目的を達成できる様子を表現しますよね。
チャリティーショップの持つ多機能とは?
チャリティーショップはどのような点で、社会の役に立っているのでしょうか?

1.慈善活動の収益金になる
第一に、これは今までお伝えしてきたとおり、チャリティショップの収益金は、
発展途上国の貧困削減や女性の権利向上、地震や洪水などの自然災害への緊急援助に
充てられます。
この活動趣旨に賛同する人が、自分の品を寄付したり、ボランティアしたり、
商品を買ったりしてくれるわけですね。


2.リサイクルの促進
第二に、オックスファムのチャリティショップ=リサイクルショップですから、
ゴミの減量、環境への負荷軽減というメリットがあります。
勿論、中古品を手放す人にとっては、日本でいう「ブックオフ」さんみたいなところに
持っていけば、現金で引き取ってくれますので、その方が儲けが出て嬉しいですが、
ブックオフでは、本しか引き取ってくれませんよね。
服は服屋へ、家電は家電屋へ・・・と持っていくといちいちめんどくさいので、
一度にいらないモノを処分したい!お金はいらないから!でも捨てるのは環境に良くない・・・
という人にとって、なんでも(除:家電?)無料で受け取ってくれるうちのような
ショップはすごく便が良いのだと思います。
良くマイカーでお店の前まで来て、大量の品を寄付されていく方が多いです。
一方で、購入者にとっては、中古品ではあるけれど、安くて良い品が出に入れば、
嬉しいですよね。


そうした意味で、チャリティショップは地域のリサイクル活動に
一役買っている訳です。


3.地域コミュニティー作り、自立支援
一方で、チャリティーショップは働く人にもメリットがあります。
ノーリッチのオックスファムショップでは、色々な人がボランティアをしています。
一番多いのは、ご退職後のおじいちゃん、おばあちゃん達ですが、
皆さんとてもエネルギッシュで、ばりばり働いています。
そして、世間話をしたり、お互いの健康を気遣ったり、言ってみれば良い社交の場に
なっているんですね。
ノーリッチでは高齢化も一つの問題になっていると聞いたことがありますので、
そういった意味で、地域のコミュニティーとして機能しているんだと感じています。
高齢者の方だけで無く、体に一部障碍のある方も裏方さんとして活躍しています。
一時的に職が無いという方も「何もしないでいるよりは」と言ってボランティアに
来ています。これは偉いなぁと思いました。
私のような英語のへたくそな留学生にとっても、地元の方と接して英語を練習する絶好の機会です。
(今でも、お客さんに難しい質問をされるとどきまぎしていますが・・・)


そして、皆さん誇りを持って仕事をしているように見えます。
これはオックスファムの活動に強く賛同しているからに他なりませんが、
一方で、オックスファムの持っているブランド力も大きいと思っています。
私も、自分の履歴書に「オックスファムでボランティアをしてました」と書けるのは、
打算的ですが、一つのメリットです。


* * *


これらの機能が、相互に上手く作用して、チャリティショップが成り立っているんだと思います。


チャリティショップの営業活動に対して、
第2のメリットが、仕入原価の低下というメリットをもたらし、
第3のメリットが、労働力を無料で提供する、
その結果、第1の目標である支援活動の資金が増える、というわけですね。


そして、それがオックスファムの現地での支援活動を充実させ、
支援する人、寄付する人、ボランティアする人をもっと嬉しい気持ちにするというサイクル。


=ちょっとしたボランティア論とチャリティの「仕組み作り」=


ところで、ボランティアさんは「安価な労働力」と捉えるべきでしょうか?
私の考えは、ボランティアさんはお金に換算すると「安価」なのかもしれませんが、
有能で「継続的に」活動してくれるボランティアさんを集めるには、
その団体をお金以外の面で「魅力的な場所」にしなければいけないと思います。
つまり「やりがい」とか「社会の役に立っている意識」とか「友達が出来る」とか
「勉強になる」とか、そういう活動に参加する人にとってのメリットです。


これは、また機会があれば書きたいと思っていますが、
国際協力やボランティア活動は、見返りを求めない無償の愛!を持たなければならない、
あるいは、そういう意識の高い人たちがやっていることで、自分にはとても真似できない、と
思っている人がいるかもしれませんが、私は必ずしもそうではないと思っています。


これは道徳的・倫理的に難しい議論になるのでもっと勉強しなければいけませんが、
上記であえて「継続的なボランティアさん」と書いたのは、
人は「何かを継続するのが苦手な生き物」だと思うからです。


多くの人は、少なくとも"一時的には"、見返りを求めずに誰かを助けることが出来る
優しい心を持っていると私は思っています。
しかし、それを継続することは、簡単ではありません。


私も含めて、多くの人は、誰かに対して「無償の愛」をいつまでも
与え続けることは、結構至難の業なんではないでしょうか。
それが大事なことと、わかっていても、です。
私たちの多くは、「熱しやすく冷めやすい、忘れていく生き物」だからです。


もちろん、今でも震災復興のために、日々尽力をされている方々がいます。
そうした方々の話を聞くと、心から尊敬の念を抱きます。


でも、残念なことに、それは全ての人ができることではありません。


だから、「無償の愛で活動できる人しかボランティアしてはいけません」と限定してしまったら、
多くの、私のような意志の弱い人間は、チャリティには参加する資格が無いことに
なってしまいます。
でも、それが本当に良いことでしょうか?
理想を突き詰めてごく一部の人でがんばることと、現実的に多くの人を活動に巻き込んでいくことは、
どっちが良い結果を生むのでしょうか?


私は、世界をもっと良くするためには、今よりもっとたくさんの人の力が必要だと考えています。
だから、もっと多くの人を巻き込んでいくためには、多くの人が参加できるような
「社会を良くする仕組み」を作ることが大切なんじゃないかと最近ぼんやり考えています。


今話題になっている「ソーシャルビジネス」や「BOPビジネス」に繋がる議論ですが、
寄付やAidといった一方的な支援に頼ったものではなく、
支援する側もメリットを得る(=収益を得る or やりがいを得る or 友達を得るor 誇りを得る)
「好循環の仕組み」を作ることが継続的な成功の秘訣なのでは無いかと思っています。


* * * 


なんだか偉そうなことを色々と書いてしまいましたが、
私もまだまだ勉強中です。


次回以降は、ちょっと開発関係のテーマから離れて、
気楽な内容を書いてみようかなと思います。



今回も読んで下さり、ありがとうございました。
ノーリッチに住んでいるUEA学生の皆さん、お時間があれば、
ぜひショップに遊びに来て下さいねー^^ 美味しいドライマンゴーが待ってます☆

Sunday, 8 April 2012

Money doesn't grow on trees. チャリティショップの懐事情


今日は、前回に続き私がボランティアをしているチャリティショップについてですが、
「果たしてチャリティショップは実際儲かっているのだろうか」ということについて考えてみたいと思います。
(なんか最近、「ことわざ」に関する既述がほとんど無くなってきたので、そろそろ方向修正しないと・・・と思いつつ、とりあえずは開発関係の記事を書いちゃいます


NGOの存在目的はより良い社会を実現することですから、
企業のようにお金儲けをすることが最終目的ではありませんが、
前回も書いたように、その活動を継続するためのファンドレイジングは非常に重要です。

英語でもMoney doesn't grow on trees」(お金は木にならない)という諺があります。
それはNGOにとっても同じです。いかに崇高な理念があっても、
活動資金が無ければその目標を実現することはできないですから、
いかに活動資金を調達するかは、文字通りNGOの生命線です。

NGOやNPOの資金集めは大きく3種類に分かれると考えています。
1.民間(個人や法人)からの寄付
2.政府や公的機関からの補助金
3.独自に営業活動を行い、その収益を活動資金に充てる


チャリティショップは、もちろん3番目「いらなくなったものを無料で寄付してもらい、
それを売った収益を慈善活動に充てる」という活動を行っているところです。
(蛇足ですが、NGOは銀行からの借り入れをすることはほとんど無いと思います。もしそのような例を知っている方がいれば、興味深いのでぜひ教えてください!)

私の働いているノーリッチショップの店舗別損益状況についての情報が、
手に入れば一番面白いのですが、残念ながら私はそこまで経営の中枢に関わっていないので、
Oxfam GB(英国オックスファム)が発行している年間レポートを見てみることにしましょう。http://www.oxfam.org.uk/resources/downloads/reports/report_accounts10_11.pdf

まず、2010年度のオックスファムの総収入は、367.5百万ポンド、
日本円に換算すると(1ポンド=130円)477.8億円。めちゃくちゃでかい!
その収入のバランスがどうなっているのか、下の円グラフ見てみますと
1)ピンク = 民間寄付(+相続財産?)→ £101.2m  (131億円)
2)イエロー = 公的機関からの寄付 → £136.1.2m (181億円)
3)レッド(+濃いグリーン)→ 営業活動からの収入= £85.9m(112億円)
(その他のブルーや水色は基本的に公的or民間の寄付になります)
出典:Oxfam Annual Report 2010/11
この円グラフを見ると、1,2,3が素晴らしいほどにバランスが取れていて
オックスファム、さすが、安定的な財務基盤があるなぁ、と見えます。
が、実際このグラフはあまり事実を表していません、というかむしろ誤解を招きます、
なぜなら、それぞれにかかるコストを差し引いていないからです。

というわけで、コストを差し引いて最終的にチャリティ活動に使われる金額にしてみると
ざっくり、こんなかんじになります。


筆者作成
(寄付の公的・民間のコスト内訳は資料がありませんでしたのでまとめました)


つまり何が言いたいかというと、実際のところ、
営業活動(チャリティショップ)の収益はオックスファムの活動資金の10%未満であり、
援助活動のための資金のほとんどは寄付で成り立っていると言うことです。


うーん、ちょっとがっかり?と思うかもしれませんが、そんなことはありません。


たしかにその収益の貢献度には限界があるかもしれませんが、すごいのはその収益率です。
売上£85.9mに対して、ネット収益が£20.9mですから、
収益率はなんと、24.3%ということになります。
(利息払いor運用収益、特別利益or損失、税金の支払いなどが無いとすれば、営業利益≒経常利益≒当期利益になりますが、ここではざっくり営業利益に近いという感覚で捉えます。店舗の減損とかあるのかもしれませんが・・・)


収益率24.3%がどれくらいすごいことかというと、
日本の小売業界の平均営業利益率は2.1%だそうですから(出典:経産省)、
同じ売上に対して12倍くらい利益が出ると言うことですね。


この高収益率の理由こそ、まさに「チャリティーパワー」です。なぜなら、
・寄付される中古品については、仕入れ価格が「ゼロ」である。(原価ゼロ!)
・ボランティアさんの人件費が「ゼロ」である。(人件費ゼロ!)
だからです。


しかし、原価もほぼゼロで人件費もほぼゼロなのに、
コストが£65mもかかっているというとことが、なんだ腑に落ちませんなぁ。
とりあえず・・・もうちょっと詳しく見てみることにします。


前回でお話ししたように、オックスファムのチャリティショップでは、
主に2種類の商品を扱っています。
1)寄付されたもの(洋服や本、家具)
2)フェアトレード商品(チョコやマンゴー)やオリジナルグッズ(クリスマスカード等)です。
1については仕入れは完全にゼロですが、2は当然仕入れにコストがかかります。
また、人件費も有給のスタッフさんがいますので、完全にゼロではありません。
それ以外に店舗にかかる費用としては、家賃とか、光熱費がありますね。


そこで、1と2の売上とコストをそれぞれ見てみると・・・






なんと、ちょっとこれはびっくりだったのですが、仕入商品部門は赤字だったんですね〜
ちなみに前年度は、とんとんくらいだったようです。
つまり、寄付品部門はちゃんと利益を確保しているが、
仕入商品部門がいまいち利益に貢献していないということですねー。
しかし残念ながらそれぞれの費用の細かい内訳については、これ以上データが公表されていません。


 *  *  *
ここからちょっと、2.仕入れ部門の損益分岐点分析です。
財務分析に興味の無い方は、結論だけ読んでください。


費用分析で重要なことは変動費(売上によって変化する費用)と固定費(売上に関係なく発生する費用)を見分けることですが、通常、変動費の多くは仕入れにかかる費用ですので、
仕入れ価格がゼロである1.寄付品部門の総費用£53.7mは、ほぼイコール固定費(人件費、店舗運営費)だと推測されます。そこで、店舗全体にかかる固定費が、おそらく1と2の間で売上の割合で按分されていると推測し逆算すると、2.仕入れ部門の総費用£11.3mの内訳は、固定費は£6.8m、変動費が£4.5m。その結果、仕入商品部門が黒字になるには£12.8mくらいの売上が必要という計算結果になりました。


結論を言うと、オックスファムのチャリティショップに行ったときに、
フェアトレード商品やギフトカードを買うとお店が損すると言うことではありません。
むしろ、いっぱい買って下さい!そうすれば、黒字になります^皿^
 *  *  *


ところで固定費の内訳について考えると、スタッフさんの人数や店舗数を勘案するに、
おそらく非常の半分くらいは人件費なのではないかと考えています。
あとは店舗の家賃ですかねぇ。うーん。
また、これは次回詳しく書く予定ですが、
店舗あたりの売上がいまいち低いのでは無いかと考えています。

・・・
そろそろ授業の課題のエッセイに戻りたいと思いますで今日はこの辺にします。

次回は、このチャリティショップがどうすればもっと利益が上がるかについて、
考えてみたいと思います。
今回も読んで下さり、ありがとうございました。

Tuesday, 3 April 2012

Be Humankind. 英国最大級NGOのチャリティショップにて

今日は、私が昨年の10月からボランティアをしている、地元のチャリティショップについてのお話です。
このチャリティショップは、発展途上国の様々な問題を解決するために世界的規模で活動しているOxfamというNGOが運営しています。主に災害に対する緊急人道支援、貧困撲滅、女性の権利向上といった問題に力を入れて活動している世界的に有名な団体です。

Oxfamの活動についてはこちら。/http://www.oxfam.org.uk/oxfam_in_action/(英語です)

今日のタイトルのBe Humankind.(人間になろう)は、そのOxfamのキャッチフレーズ。
残念ながら、特にどこかの名言ではないと思いますが、Human beingとせずにHuman "kind" (=優しい)としているところが、ミソなんだと勝手に解釈しています。


細かいことですが、Oxfam Internationalという世界的な元締め(?)が存在し、各国にその現地の団体として「Oxfam. ~~」として組織が存在しています。なので、私が働いているのは「Oxfam GB」(GB=Great Britain=イギリス)。HPによれば、英国国内に700箇所近い店舗を持っているとか・・・本当か?そして私の働いているノーリッチのチャリティショップは、(スタッフさんによれば)全国で第3位の売上なんだそうです・・・本当か????


概観はこんな感じです。結構大きい!
ちなみに、日本にも「オックスファム・ジャパン」さんがあって、3月1日に常設店がオープンしたそうです。めでたい!ぜひ行ってみてください。http://oxfam.jp/2012/02/post_438.html


NGO(あるいはNPO)活動したことのある方には釈迦に説法で恐縮ですが(むしろ読み飛ばして!)、NGOの活動には二つの側面があります。一つは、支援活動(あるいはその団体がミッションとして掲げている活動)をするというアウトプットの面で、NGOは勿論その社会的使命のために存在しているのです。しかし、もう一つの側面として活動に必要となる資金を集めることも、NGOの生命線として非常に重要です。途上国の現場での支援活動はいわば花形ですが、その裏方としての先進国でのファンドレイジングをダサいとか地味だとか思って軽視しては絶対にいけませんぞ!!


 * * * *

かなり前置きが長くなりましたが、そんなチャリティショップとは何をしているか。基本的にチャリティショップとは、「中古品をただで寄付してもらう」→「値段を付けて売る」ということをしています。で、その収益から運営コストを差し引いた利益は全て援助のための活動資金に充てられるということですね。


Oxfam shopでは、おもちゃ、本、服、ソファ、テレビゲームソフトに至るまで、どんな寄付でも基本的に受け取っています(たしか家電は受け付けないと言っていたかな?)。で、それを売れるもの、売れないものに仕分けし、値札を付けて店頭に並べます。


これは、寄付された品々が置かれている場所。結構、すさまじいですよね。
 
この「宝の山」と格闘するのが、私を含めたボランティアさんのお仕事です。
服やカーテンなら素材やブランドをチェックし、本なら今でも店頭に並んでいる最新のものか、そうでないかなどを一つ一つチェックして、きれいにして、値段を付けていきます。


で、ショップに並べるとこんな感じになります。ほんと、なんでもかんでも売ってる雑貨屋さんって感じで、ふらふら店内を見ているだけでも結構楽しいですよ^^
  
私はときどきレジ打ちもやっています。イギリスの£2とか20pとかのコインが
初めよくわからなかったのですが、今ではすっかり慣れました。
 
中古品以外に、フェアトレードの食べ物や石けんなども取り扱っています。
私のお気に入りは、ブルキナファソ産のドライマンゴーです。程良い甘さで、癖になりますよ!(・・・歯に詰まるけど)
 * * * *


チャリティショップの運営は、3つのタイプの人々の協力によって成り立っています。第一に寄付をしてくれる人、第二にそれを仕分けて売るボランティアさん、第三にそれを買ってくれるお客さん、です。


働いていて感じることは、当初思っていた以上に「寄付が多い」そして「客が多い」ということです。チャリティショップって、正直言って初めシャビ—なイメージがあったのですが、それは私の間違いでした。近所に住んでいる人々が、お家でいらなくなったものを「せっかく捨てるくらいなら・・・」といって持ち込んでくださる、いわゆる「Mottainai!」が驚くほど自然に定着しているんです。中にはガラクタやとても売れないものもありますが・・・こないだ、電話で「うちの車を寄付したい」という電話がかかってきたときはびっくりしました。一方で、お客さんも日々たくさん来ます。レジに列が出来ることもしばしばです。もちろん安くて良い品が揃っているからこそ足を運んでくださるのですが、「せっかく買うなら寄付になるところで」といって、わざわざフェアトレードのコーヒーやチョコを買いに来てくれるお客さんもいます。ちなみにOxfam Shopはイギリスの中古本市場において最大のプレーヤーなんだそうです。チャリティーパワー、恐るべし!!


スタッフさんに関して言えば、全員に会ったことはありませんが、恐らく40人近いボランティアさんが活動しているのでは無いかと思います(有給スタッフは恐らく3名)。定年退職後のおじいちゃん・おばあちゃんが多いですが、快活でエネルギッシュな方ばかりで、若者の私がいつも刺激を受けてます笑。ちょっとした老人会みたいになっていますが、それも地元のコミュニティとしてうまく機能しているんだな、という印象を受けています。


 * * * * 


ノーリッチにお住まいの皆さん、お近くに来た際にはぜひお立ち寄りください☆ノーリッチのOxfam Shopは3箇所もあるそうなんですが、私が働いているのは一番大きいMagdalen Streetという通りにあるお店です。大聖堂から歩いて5分くらいのところです。
Oxfam Shop 8/10 Magdalen Street  Norwich  NR3 1HU


それから、もし「チャリティショップでボランティアをしてみたい」という方がいれば、ご紹介できますので、ご連絡ください☆


本日もお読みいただき、ありがとうございました!
次回は、元銀行員らしく、そんなOxfam GBの財務分析にチャレンジしようと思います!