5月1日、大学院の試験が無事終了!!
なので、滞っていたブログ更新を再開。
それにしても、このブログ、改行すると不自然に間隔を開けられてしまい、
レイアウトが美しくなく、大変不快だ・・・なんとかならないのだろうか。
読みづらくてごめんなさい。設定が悪いのかなぁ・・・。
* * * * *
今回のテーマは、試験前に行ったイタリア・トスカーナ旅行。
6年前に日本で会ったイタリア人の友人宅に居候しつつ、
彼女の住むピサを起点にトスカーナ州の主要都市を巡ることに。
* * * * *
まずは諺から。
タイトルの言葉は、滞在中に友人が使っていたSaying。
彼女の友人で、道中ずっと一緒にガイドをしてくれた人が
待ち合わせに遅刻したときに彼女がぼやいた一言。
"Conosco i miei polli."
直訳すると「I know my chicken 私は自分の鶏のことを知っている」。
自分がよく知っている人(同僚や友人)が何かをしでかしても、
予想の範囲内だから驚かないわよ〜
・・・という意味らしい。
人をチキン扱いしながらも、親しみがこもった言葉だなぁと、
妙に気に入ってしまったので、メモメモ。
(その時は思わず爆笑したが、そのときのニュアンスを伝えるのって
今になると難しい・・・そういうことってありますよね・・・)
いつか使える機会があると良いな〜。
恐らく、うちの旦那さんが最初のターゲットになるでしょう(笑)。
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続いて、旅のスナップショット編。
因みに、詳細な旅日記を別のブログにつけてます。
もし、ご興味のある方がいらっしゃれば、各リンクも併せてどうぞ。
初日は、ピサ。あまりにも有名なピサの斜塔
(この角度からの写真だと、あまり傾いて見えないな・・・)
個人的には、塔のデザインの美しさにほれぼれ。
翌日は、城壁が有名なルッカという街へ
ピサから車か電車で30分くらい?の小さな街。
日本人にはあまり知られていない穴場だが、美しい街並みの残るオススメスポット。
ファロという麦の入ったスープが美味しかった。
3日目は、美しい街並みが有名なシエナへ
シンボルのカンポ広場にある「マンジャの塔」からの眺めは圧巻(下写真)。
右奥に見える大聖堂は、ファサードも内部もかなりゴージャスだった。
4日目は、トスカーナ最大都市、花の都フィレンツェへ
どこよりも、観光地×観光地していた。
個人的には、メディチ家の権力の中心地として、訪れた意義は深かった。
そして、ウフィツィ美術館の名画コレクションは、やっぱり素晴らしかった。
最終日の備忘録。
やっと気持ちよく晴れた。
* * * * *
最後に、カトリック教会とその建築への考察を少し。
主に4つ書き留めておこう(センタリングは読みにくいので終了)。
1.カトリック教会の影響力と政治権力
「ローマにパパ様にいらっしゃる!」ことを考えれば至極当然のことだが、
やはりカトリックの影響力が他のヨーロッパ諸国に比べてかなり色濃い。
イタリアが権勢を誇った時代=カトリックの全盛期だから、すべてが豪華で煌びやか。
そして、当時の政治権力と教会勢力の結びつきもかなり強い。
都市国家の権力の大きさ=大聖堂の大きさという図式もかなりクリア。
メディチ家は、一族から教皇になる人も出るくらいだしな。
それから、それぞれの教会の商売根性もすごいと思った。
(イギリスのセント・ポール大聖堂と良い勝負だ)
2.カトリックの聖母信仰の強さ
これは、イギリスやドイツなどプロテスタントが主流の国では
あまり感じなかったことなのでちょっと驚いた。
教会に描かれた絵でも、ウフィツィのコレクションでも、
マリア様が「どどーん」と女王様のように構図の中心に位置していて、
その腕に抱かれている赤ちゃんのキリストが、まるでおまけみたいな感じだ。
(夫のヨセフの存在感にいたっては、ほとんどなし)
マリアの死後の被昇天についての描写が多いのもびっくりだった。
彼女の被昇天がカトリックの教義になっているとは、これまで知らなかった。
このマリア信仰がどこから来たのか、もっと勉強しよう〜と思った。
今のところ、個人的には、マリアって「母性」と「ヴァージン」という
男性の2つの願望を満たす理想の女性像、というようにしか思えないのだけど・・・
これにはもっと知識が必要だから、安易なコメントは控えるべし。
3.教会建築とアラブ文化
これは今回の新発見。
十字軍がエルサレム奪還のためにアラブ勢力と闘った際に、
アラブの文化や建築技術などをあれこれと持ち帰ったらしい。
ピサ、シエナの教会に見られる白黒ストライプは思わずびっくり。
当時の西側から見れば、イスラムは政治的にも大きな脅威であると同時に、
先進的な文化を有していると考えられていたから、
その文化を取り込むという積極的な態度があったのだろうか。
スペインのアルハンブラ宮殿がしばしば西洋におけるイスラム文化!と言うけれど、
それよりももっと昔に、しかもカトリックの本拠地(しかしフロンティア)で、
東西の衝突の中で、文化の融合が育まれていたというのは興味深い。
4.教会建築の奥深さ
最後に、ビザンチンとかゴシックとかルネサンスとかネオゴシックとか、
自分は基本的な知識しか無いけれど、もっと建築史や美術史の知識を深く身に付ければ
ヨーロッパの旅はもっともっと楽しくなると思った。
たまにヨーロッパを旅行して「どこの教会も同じ」と言っている人がいるけど、
もっとその土地の歴史とか、教会の宗派とか、建築デザインの変遷とか
注意深く観察するとそれぞれの違いが見えてきて、面白くなるのでは?と思う。
もちろん自分も含めて。もっと勉強しましょう。
例えば、ビザンチン様式とゴシック様式では、十字架の上のキリストの表情一つとっても
かなり違う。
それはキリストの神性と、人間性とどちらを強調するかについて異なる見解があるからだそうだ。
先に述べた、マリアの描かれ方の違いなんかも、個人的にはかなり面白い。
また、フィレンツェの大聖堂は外部と内部でかなりデザイン性が違うが、
これは、外壁を先に作った当時は荘厳なゴシック様式が流行りだったものの、
内部の建築に着手する頃には、すでに数百年の時が流れていて、
時代のトレンドはよりシンプルなものに変わっていたとか・・・。
数百年にまたがる大プロジェクトだからこそ起こる現象なんだろうな。
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以上、勝手気ままなイタリア旅行記でした。
5月は比較的時間があるので、ちょこちょこ更新する予定(=目標!)
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